トリプルタンギングとは
金管楽器を演奏するとき、速いパッセージに対応するための技術にダブルタンギングがあります。通常のシングルタンギングが「T」で音を切るのに対して、ダブルでは「T」と「K」を使って「T-K-T-K」と発音します。
また三連符に対応するときに用いるのがトリプルタンギングで、発音は「T-K-T」「T-T-K」などがあります。
ダブルタンギングやトリプルタンギングについては、曲で使うべきではないという否定的な意見もありますが、舌の鍛錬という観点から見た場合、練習に取り入れる意義は大きいと思われます。
TとKとシラブルと
添付譜面の四つのモデルをご覧ください。
音程によって「ア」「イ」のシラブルが使い分けられていますけれども、タンギングの発音は以下の通りです。
1.T-T-T-T
2.K-K-K-K
3.T-T-T-K
4.T-K-T-K
Kだけを使って練習する2番目がミソです。Kタングの練習を徹底的に積むことで、やがてTタングと区別がつかなくなるほど上達します。そうすると、ダブルタンギングやトリプルタンギングを特別視する必要もなくなります。
またKの舌使いは、高音域でのそれとよく似ており、Kタングをくり返し練習することでハイノートにも効果が出てきます。
「スムーズタンギング」では、いろんな音形、音域で、シラブル、タンギング、スラーなどを縦横無尽に組み合わせる練習をします。
全部終わるまでに44年かかるという壮大なエクササイズ。
ライフワークとしてお楽しみください♪
❑スムーズタンギング ト音
http://goo.gl/nAsqXV
❑スムーズタンギング ヘ音
http://goo.gl/LR3STC