ダブルペダルCからダブルハイCまで5オクターブの
音域を開発するための教則本です。ペダルトーンの
正しい練習法もくわしく説明してあります。
ハイ・エア・ビルド
〜音域5オクターブの開発〜
著:杉山 正
<ト音>
<ヘ音>
<本気の人だけが手にする教則本>
本書「ハイ・エア・ビルド(以下HAB)」は、「フ
レックス・タング・ビルド(同FTB)」の続編にあ
たるものです。
FTBは合理的な金管奏法の基本となる舌(タング)
を開発するためのエクササイズ集でした。HABは、
FTBで獲得した強靭で柔軟な舌を使って、ダブルペ
ダルC(実音Bb)からダブルハイC(同)まで5
オクターブの音域を開発するための教材です。
したがって、FTBとHABはタングマジック(TM)を
支える車の両輪であるといえます。二つの教則本
はお互いに補い合うような内容になっていますの
で、毎日の練習においてFTBとHABを併用するのが
理想です。
特に、FTBをやらないでHABだけやるのは効果が出
ませんのでご注意ください。舌の開発が不十分だ
と、思ったようにトレーニングが進まないのです。
HABはけっして安価な教則本ではありません。そこ
には金管演奏の最重要情報がおしみなく公開され
ているからです。それは本気で上達をめざす人だ
けに役立つ情報ですので、中途半端な気持ちで手
にとることはお勧めしません。
<理論編ではTMの全体像を解説>
HABの「理論編」では、TM講習会の内容を16項目の
ポイントに整理して、可能な限りくわしく再現し
ています。それらのポイントは4項目ずつ4つに分
類されています。
●リップフォー(唇についての四項目)
1.ウエット(WET)
2.上振下支(じょうしんかし)
3.パッカー(PUCKER)
4.【最重要】フォゲット(FORGET)
●タングフォー(舌についての四項目)
1.ビーエルティー(BLT)
2.アイコ(AICO)
3.相対シラブル「愛」「絵」
4.感動舌(かんどうぜつ)
●エアフォー(呼吸についての四項目)
1.外垂芯吊(がいすい・しんちょう)
2.アップドラフト
3.ハイキック
4.ローキック
●タブーフォー(注意すべき四項目)
1.禁断シラブル「魚」
2.無駄なロングトーン
3.危険なバズィング
4.アンバランスな体系
これを読めば「FTB」と「金管演奏の原理」をうま
く橋渡しした理解が得られ、TMの全体像をご理解
いただけるでしょう。
<実践編はレンジ・スタディ>
実践編は18のエクササイズからなります。それぞ
れ前半が低音域開発(ローレンジ・スタディ)、
後半が高音域開発(ハイレンジ・スタディ)。FTB
によって舌の開発に取り組む人だけが挑戦できる
「5オクターブの世界」です。
さあ「タング」と「エア」によってサウンドを作
り出す金管演奏の伝統的な練習方法が、いよいよ
その全容を明らかにします。
【お詫びと訂正】
HIGH AIR BUILD ト音版をお買い上げのみなさまへ
p67の5段目以降の6段は記譜よりもオクターブ低く
演奏します。譜面がオクターブ高く記載されてい
ます。お詫びして訂正させていただきます。
申し訳ありませんでした。
HIGH AIR 16 (p66-67)の正しい譜面は、以下から
無料でダウンロードできます。メールでの送信を希望
される方は、お手数ですが
yosuke@wpjapan.com
までご一報ください。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
今後は十分に注意し再発防止につとめます。
以上取り急ぎお詫びと訂正まで。
TM本部 黒坂洋介
※2013年6月10日追記
現在流通している版では上記の誤りは修正されているものがほとんどです。
またAmazonのオンデマンド版(上記リンクから購入できるもの)は100%
修正済みです。