三節直列には意味がある



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地球の中心を識する

TM講習会では「三節直列(さんせつちょくれつ)」と
いうワークをやります。節(せつ)とは身体の内外に
想定した意識上のポイントです。

通常は体内10個、体外2個の合計12個の節を使います。
そのうち以下の3つが直列する立ち方のことを三節直列
といいます。

1.地節:地球の中心
2.足節:内くるぶしの真下の足裏
3.底節:会陰部分(肛門少し前の股間)

なお、この3つの節を総称して「基本三節」と呼びます。

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三節直列は姿勢づくりの基本となりますが、なんのため
にこれを練習するのか理解しにくいかもしれません。特
に地節(地球の中心)を意識する意味はわかりにくいと
思われます。


重さはじでも重みが違う

合気道に「一教の極め」という技があります。相手を床
へうつ伏せにしてその片腕を両手で押さえます。一見単
純ですが、押さえ方がよくないと相手は簡単に抜けてし
まいます。

そこでこの技を習うときは、「相手の腕ではなく、大地
を押さえるように」という指導を受けます。それを練習
するうちに、相手がどうもがいても動けないような押さ
えを習得します。これも三節直列と同じ考え方でしょう。

「地面(じめん)に立つ」と意識するのと、「地節(ち
せつ)」に立つと意識するのでは、直立という運動の内
容が変わる。それは気分とかイメージの違いではなく、
運動構造そのものが変わってしまうのです。

その結果、心理的には重力をより強く感じ、技術的には
自分の体重をより効果的に使えるようになる。「重さ」
は同じでも「重み」の違う身体操法を可能とするのです。
それは神秘ではなく、体内の重心位置の移動で説明でき
る物理現象だと考えられます。

したがって、三節直列は想像力の訓練であると同時に、
肉体の訓練でもある。ここに身体と意識の中間層として
境体(きょうたい)」を想定する意味が生じるのです
が、それはまた別の機会に。